

西の善き魔女 東の武王
賢者と詩人を呼びだした
氷の都をおとずれた
真昼の星がおちたらおしまい
あなたの背中に立つ人だあれ

北西部に位置する女王制国家、グラール。
歴代女王は、星仙女王と尊称され、
非戦を誓い、決して武力を行使せず、対話のみで
繁栄していることから諸国は「西の善き魔女」とも呼んでいた。
現女王は高齢のため退位を噂され
次代を担う二人の女王候補の動向に貴族達は注目していた。
一人は北を治めるロウランド家のアデイル。
もう一人は南を治めるチェバイアット家のレアンドラ。
新女王の選出には、現女王からの課題を先に解いた女王候補が次代女王の任に就く。
しかし女王候補同士の戦いは課題を出される前から始まっていた……。
ロウランド家が治めるルアルゴー州の片田舎セラフィールドで暮らすフィリエル・ディー。
女王候補争いとは無縁だった少女が、亡き母の首飾りを
身に着けたときから運命の歯車が廻り始める。
「あなたにも、女王になる資格がある」
と告げられ、女王の座を巡る争いに巻き込まれていく。